日本の映画である。
「魔女が倒れた、もうダメみたい。」
中学生のまいは、そうママから告げられた。
魔女とは、イギリス生まれの母方の祖母のことだ。
まいとママは、彼女のことを「西の魔女」と呼んでいた。
ママの運転で、二人はおばあちゃんの家に向かった。
まいは、中学に入った頃のことを思い出していた。
2年前。
中学に入ってすぐ、まいはクラスに馴染めず、登校拒否になった。
両親は、その理由も聞かなかったし、登校を強制することもなかった。
まいは暫く、おばあちゃんの家で暮らすことになった。
おばあちゃんは、森の中の一軒家に住んでいた。
久しぶり会ったおばあちゃんは、まいを歓迎してくれた。
「おばあちゃん、大好き」というと、おばあちゃんは「 I know 」と言って、抱きしめてくれた。
着いて早速、3人でサンドイッチを作った。
その後、まいが車に荷物をおろしに行くと、見知らぬ男が車を覗き込んでいた。
まいは、粗暴な態度の男を嫌悪した。
おばあちゃんに聞くと、それはケンジさんだと言った。
翌朝、ママが帰宅し、二人の生活が始まった。
児童文学作品を実写化したものである。
少女の揺れる心が、うまく表現されている。
優しくて、切なくて、心が揺さぶられる。