日本のアニメーション映画である。
吉川ミレは、27歳の帰国子女だ。
英語が堪能で、一流商社「菱友商事」に勤めている、バリバリのキャリアウーマンである。
優秀ゆえに、上司に疎まれていた。
愛知教育大学四年の長瀬ソラは、教育実習で発達障害の子とトラブルがあって、いまだに悩んでいる。
広島県尾道市出身の川谷レイカは、絵画修復士を目指しながら、アルバイト生活をしている。
彼女は、パチンコばかりしているだらしのない彼氏に、いつもお金をせびられていた。
この3人は、幼い頃テレビアニメ「おジャ魔女どれみ」の大ファンだった。
ソラは休日を利用して、鎌倉にある「おジャ魔女どれみ」の舞台「MAHO堂」のモデルとされている洋館を訪ねた。
そこには、ミレとレイカも来ていた。
偶然出会った3人は、「魔法玉」を持っていたこともあり、意気投合、連絡先を交換した。
ゴールデンウイーク。
3人は、主人公「春風どれみ」の祖父の家があった飛騨高山へ、「聖地巡礼」に出かけた。
名古屋で落ち合い、特急電車で高山へ。
1日、観光を楽しんで、夜はミレが用意した旅館に泊まった。
そこで、互いの悩みを話し合った。
ソラとミレは、レイカの彼氏の話を聞いて、速攻で別れるように勧めた。
レイカは、彼の笑顔が、離婚して去っていった父親に似ていて別れられないという。
翌日、観光の途中で、ミレがレイカに、父に会いたいのなら魔法玉に願いをかけたらどうかと、持ちかけた。
レイカが試してみると、不意に少年にぶつかられて、魔法玉を落としてしまった。
それが転がっていき、最終的に女の子のリュックに入ってしまった。
女の子は、母親と一緒に病院へ。
3人も追いかけて、病院に入った。
そこには再婚したレイカの父親が、入院していた。
レイカは思わず名乗ったが、父の態度はそっけなく、人違いだと言われた。
ショックを受けたレイカは、ミレに悪態をついて、尾道に帰ってしまった。
この作品は、「どれみ」を知らなくても楽しめる。
吹き替えがぎこちないが、表情豊かな画像が、それを補っている。