アメリカの映画である。
ハワード・ビールは、大手テレビ局USBの報道番組で、25年間キャスターを務めてきた。
視聴率が低迷していたため、親友でもある報道部長のマックス・シューマッカーは、彼に二週間後、番組を降板させることを伝えた。
それを聞いた彼は、生放送で番組中に自殺すると予告した。
局は、即座に彼を解雇しようとしたが、マックスは、もう一度だけチャンスを与えた。
ハワードは、局や業界を徹底的に批判し、それが人気を博した。
エンターテイメント部門の新鋭プロデューサーであるダイアナ・クリステンセンは、彼を中心にした新番組を計画した。
責任者のフランク・バケットは、ダイアナの意見を受け入れてマックスを更迭し、ダイアナを後釜に据えた。
彼女は、ハワードが大衆を煽る「ハワード・ビール・ショー」を制作し、高視聴率をあげた。
視聴率はどんどん上がり、業界全体を揺るがし始めた。
その一方、ダイアナとマックスは惹かれあい、不倫関係になった。
視聴率第一主義の番組制作は、少なくとも情熱がある。
しかし、今の日本のテレビ番組は、いかに安く作るかが第一になっているから、つまらない。
そこに思いを至らせる映画だ。