日本の映画である。
私立若葉学園に通う小学一年生の三田村英之が、下校途中で誘拐された。
午後5時、三田村家に犯人から身代金要求の電話があった。
犯人に警察に知らせると殺すと言われたが、三田村夫妻は警察に通報した。
兵庫県警は捜査本部を設け、報道機関に対して、事件解決まで取材と報道を自粛する協定を結ぶことを要請した。
各報道機関は協定を結んだが、読売新聞社は、協定解除に備えて、神戸支社が極秘裏に取材を進めるよう指示した。
刑事が集う中、三田村家に犯人から電話があった。
少年の母、三田村緋沙子が、犯人の指示された工事現場に行くと、息子のランドセルと靴があった。
その後犯人から電話があり、警察に知らせたことを咎められ、次は子供の死体を見ることになると脅された。
県警捜査一課長の剣持は、電話の音声から、犯人は関西出身であり、車で移動しているから、宝塚市を中心に半径40キロ以内にいると推定し、検問を命じた。
誘拐犯の古谷数男は、英之をトランクに乗せて、雪が積もる故郷の丹後へ向かっていた。
途中、寝袋に入れた英之を崖から海へ捨てようとした。
ところが、シュノーケルを付けて潜っている人たちがいて、断念した。
仕方なく、再び英之をトランクに乗せ、実家を訪ねた。
この作品は、実話に基づいている。
題名と異なり、話の中心は犯人と保護者のやりとり、そして警察との駆け引きだ。
報道機関の活躍は無い。
あからさまに警察の無能さ描いている。
また、後に大物になった俳優が、沢山出演していて楽しい。