高倉健主演、日本の映画である。
元過激派の古賀勝は、北海道夕張で、貨物列車に爆弾を仕掛けた。
東京で古賀からの連絡を受けた沖田哲男は、国鉄に電話して、新幹線の爆破を予告した。
東京発博多行きひかり109号は、1500人の乗客を乗せて、定刻通り発車していた。
ひかり109号に仕掛けられた爆弾は、時速80キロ以下に減速すると、爆発するものだった。
連絡を受けた運転指令室では、指令長の倉持が、109号の運転士青木に連絡した。
通常ならば、最寄り駅に停車して爆弾を探すが、今回は停まれない。
犯人の言った通り、同じ仕組みの爆弾を仕掛けた貨物列車が、爆発した。
犯人から何の要求もないまま、時間が過ぎる。
線路上の他の列車は退避させたが、故障車両が出た。
停止することができない109号は、ポイントを切り替えて、上り線に移るしかない。
しかし、前方からは上り列車が接近している。
倉持は、ストップウオッチを見ながら速度を計算して、青木に伝えた。
109号は、上り列車通過直後、ぎりきりでポイントを通過した。
犯人から、500万ドル ( 15億円 ) の要求があった。
政府が、身代金を用意した。
身代金の受け渡しの時、功に逸った警察が、受け取りに来た犯人グループの一人を事故で死なせてしまった。
古賀は、東京に戻ってきていたが、夕張でたばこの吸い殻に指紋を残してきてしまった。
逮捕歴のある古賀は、身元が割れ、警察が追う。
この作品は、出演している俳優が、豪華だ。
沖田哲男は高倉健、倉持指令長は宇津井健、青木運転士は千葉新一、この他にも有名俳優がオールスターキャストで出ている。
沖田の緻密な計画、倉持指令長の冷静な判断、警察の無能さが際立っている。