イギリス・アメリカ合作の映画である。
2003年4月25日。
アーロンが自宅で荷物を整えていると、電話が鳴った。
放っておくと、留守番電話に切り替わる。
母からだった。
アーロンは、ユタ州のキャニオンランズ国立公園に向かった。
夜中に到着。
入口に駐車し、車中泊、翌朝、マウンテンバイクで出発した。
途中、自転車を置いて、歩き始めた。
しばらくすると、道に迷った二人連れの若い女性に出会った。
アーロンは、二人を目的地の「ドーム」 へ案内してやった。
岩の割れ目から下に降りると、地底湖が広がっていた。
そこで遊んで、彼らは別れた。
アーロンは、撮影しながら岩の裂け目を降りようとすると、突然、岩が崩れた。
少し落下しただけだが、右手が落ちてきた岩に挟まれてしまった。
どけようとしても、岩はびくともしない。
アーロンは、リュックの中身を出して、落ちてきた岩の上に並べた。
飲み水は400ミリリットル、食糧が少し、万能ナイフ、ヘッドライト、それにロープなども持ってきている。
彼は、ナイフで岩を削り始めた。
日が暮れた。
翌朝、アーロンのいるところに、少しの間だけ日が差した。
彼は、両親に宛ててビデオメッセージを残した。
挟まれている手の親指が、紫色に変色しているのが見える。
アーロンは、腕を切断することにした。
上腕を紐で縛って、万能ナイフで切り始めたが、岩を削ったせいですっかり刃が無くなっていた。
皮膚を切ることも、できなかった。
やがてアーロンは、幻覚を見るようになる。
この作品は、実在の登山家アーロン・リー・ラルストンの、自伝的作品である。
ほぼ、実話に基づいている。
中国製万能ナイフによる腕の切断に失敗した彼は、ロープを使って岩を持ち上げようとするが、それもだめだった。
最後に、ヘッドライトのおまけに付いていた小さなナイフで、再び腕の切断に挑戦する。
このシーンは、リアルで、凄まじい。