イギリスの映画である。
男が列車を乗っ取り、暴走させる話だ。
夜、ロンドンから郊外へ向けて列車が出発した。
主人公は医師で、七歳の息子を連れている。
乗客が、粗方降りてしまってから、事件は起きた。
途中で停止しため、不審に思った医師が窓の外を覗くと、線路脇に人がうずくまっていた。
発車する列車。
彼は、車掌を呼びに行くが、見当たらない。
居合わせた学者と口論している間に、彼が降りるはずの駅を通り過ごした。
乗っ取られていたのである。
列車は、ますます加速する。
乗っている乗客は、彼ら親子を含めて六人。
非常ブレーキは切られていた。
最後部の車掌室に入り、手動ブレーキを掛けるが、焼き切れてしまう。
暴走する列車は、踏切で車をはね飛ばし、そのショックで、乗り合わせた老婦人が心停止してしまう。
彼らは、運転席をこじ開けようとするが、扉の前に車掌の死体があった。
列車は、時速160キロで疾走し、このまま終着駅に突っ込むのか。
犯人は、犯行前に数秒、映像が映る。
その後は、運転席で「手先」だけの映像だ。
この演出は、不気味さを醸し出していて、面白い。