イタリアの映画である。
第二次世界大戦後のイタリア。
鉄道機関士のアンドレア・マルコッチは、50歳の厳格な男だ。
彼には、妻サラと3人の子供がいる。
彼は、長男マルチェロ、長女ジュリアの二人とはうまくいっていなかった。
ただ、末っ子のサンドリーニには彼に懐いていた。
サンドリーニにとって父は誇りであり、よく駅に遊びに行っていた。
クリスマスイブ。
妊娠中の長女ジュリアが、体調が悪いにもかかわらず、実家を訪れた。
アンドレアは、迎えにきたサンドリーニと一緒に帰途についたが、途中で居酒屋に寄った。
サンドリーニは、一人で帰宅した。
夜遅く、サンドリーニは父を迎えに行った。
その間に、ジュリアは産気づいて、病院に運ばれた。
サラとマルチェロが付き添った。
ジュリアは、死産だった。
お腹の子の父は、食料品店の息子レナート・ボルギだった。
結婚する前に妊娠したため、アンドレアは当初、猛反対したが、結婚は許した。
ある日、アンドレアが運転する列車の前に、一人の若者が飛び込んだ。
急ブレーキをかけたが間に合わず、若者は撥ねられて死んだ。
そのショックは大きかった。
彼は赤信号を見落とし、衝突事故を起こしかけた。
彼は、停職処分となった。
モノクロの作品であることで、心にじんわりと染み込んでくる感じがする。
登場人物が、それぞれ、いい味を出している。