子供向け番組で、人気司会者のフレッド・ロジャースが話している。
「今日は、ロイドに会いに行こう」
雑誌「エスクァイア」誌のジャーナリスト、ロイド・ヴォーゲルは、妻アンドレアと話していた。
ロイドの姉ロレインが三度目の結婚式を挙げるので、彼はスピーチをするのだ。
ところが、父ジェリーも来ると分かって、ロイドは難色を示した。
かつて父は、自分たちを捨てて出て行ったのだった。
その後母は、病気で亡くなった。
アンドレアの説得で、ロイドは式に出た。
ところが式場で父が母のことを話題にしたため、彼は父を殴った。
その彼も、別の男に殴られ、顔に怪我をした。
翌日。
上司に呼ばれた彼は、フレッド・ロジャースにインタビューして、記事にするよう命じられた。
ロイドの評判は悪く、彼のインタビューを引き受けてくれたのはフレッドだけだった。
子供番組の司会者にインタビューするのは、彼のいつもの仕事とは、かけ離れていた。
納得できないまま自宅に帰ると、家の前で父が待っていた。
父は謝罪して打ち解けようとしたが、ロイドは拒絶して家に入った。
そこに、フレッドから電話がかかってきた。
友好的な話ぶりに気持ちが解れ、ロイドは彼に会いに行くことにした。
翌日、彼はピッツバーグのテレビスタジオに行った。
収録中なのに、ロイドを見つけたフレッドは、彼に歩み寄ってきた。
昼休み。
ロイドはフレッドにインタビューを始めた。
ところが、逆にロイドが多くの質問を受けた。
フレッドは、彼が悩んでいることに気づいていたのだ。
この作品は、実話に基づいている。
とてもあたたかい作品である。