シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン主演、アメリカの映画である。
2016年、ニューヨーク。
共和党大統領候補者の討論会で、FOXニュースのトップキャスターであるメーガン・ケリーは、司会進行役を務めていた。
その場で彼女は、候補者であるドナルド・トランプの女性問題や女性蔑視発言を、強く追求した。
その夜からトランプは、ツイッターに彼女に対する罵詈雑言を、大量に投稿し始めた。
トランプに賛同する者も多くいて、彼女に対する嫌がらせが増えた。
朝の顔として10年以上活躍してきた女性キャスター、グレッチェン・カールソンは、2年前に番組を降ろされ、視聴率の悪い昼の番組に移された。
彼女が、CEOロジャー・エイルズに性的関係を迫られて、拒否したことが原因だった。
降格させられてからも、ロジャーの言葉によるセクハラやパワハラは続いていた。
グレッチェンは、ロジャーをセクハラで訴える決心をした。
グレッチェンの元で働いていたケイラ・ポスピシルは、野心に燃えていた。
彼女は、裏で副社長にお願いして、最高視聴率を誇るビル・オライリーの元に異動させてもらった。
しかし、初日に彼の機嫌を損ねる発言をしてしまった。
諦めない彼女は、秘書に取り入ってロジャーに面会することができた。
ケイラは、ロジャーに自分のポリシーを主張した。
ロジャーは、そんなことよりも、彼女の体に興味があった。
彼はケイトに、スカートを上げさせ、下着を露出させた。
この日はそこまでだったが、ケイトは「仕事が欲しかったら忠誠心を示すように」と言われた。
トランプ支持者によるメーガンへの嫌がらせは、相変わらず続いていた。
彼女はロジャーに助けを求めた。
しかし、視聴者に受けると考えている彼は、何もしてくれない。
メーガンは、トランプとのインタビューの中で、彼が軽く謝罪することで、この争いに手を打った。
グレッチェンが、解雇された。
彼女は直ちに弁護士に連絡を取り、予定通り、ロジャーを告訴した。
この作品は、実話に基づいている。
見応えのある映画だ。