フランス、イタリア合作の映画である。
歯科医のマルグリッド・ミュイエールが、買い物の帰りに引ったくりに遭い、財布ごとバッグを盗られてしまった。
現金を抜かれた財布は駐車場に捨てられていて、それを、初老の男性ジョルジュ・バレが拾った。
子供が独立し、定年退職したジョルジュは妻と二人で暮らしていた。
若い妻は、まだ、働いている。
拾った財布の中には、マルグリッドの自家用飛行機免許証が入っていた。
写真を見て惹かれたかれは、マルグリッドの電話番号など色々調べた。
そして電話しようと思ったが、勇気かなく、財布を警察に届けた。
マルグリッドから、お礼の電話があった。
彼女のそっけない電話に腹を立てたジョルジュは、きついことを言った。
後悔した彼は、マルグリッドに謝罪の手紙を出した。
マルグリッドから「気にしていない」と返事があり、彼は返事を出した。
彼女からの返事はなかった。
ジョルジュは、マルグリッドに電話して、留守番電話に「話したい」と吹き込んだ。
ある日、たまたま電話に出たマルグリッドは、「もう電話しないでほしい」と告げた。
翌朝、ジョルジュは彼女の車のタイヤを切り裂いて、自分がやったとのメモを残した。
マルグリットは警察に相談して、ジョルジュに対して優しく注意してほしいと頼んだ。
警察官がジョルジュを訪ねて、諭した。
それ以降、マルグリットのもとに、ジョルジュから電話も手紙も来なくなった。
それで、マルグリットはジュルジュが心配になり始めた。
ジョルジュの妄想が中心になっている作品だ。
題名からは爽やかな物語を連想するだろうが、実際はガッカリさせられる映画である。
こういう作品を観て、どうすれば感動的な物語に仕上げられるかを考えると良い。
教材としては、良い作品だ。