フランスの映画である。
19世紀初頭。
ファウスト博士は立派な功績を挙げていたが、寄る年波には勝てなかった。
老いが彼の悩みだった。
そこに、悪魔の手下メフィストの囁きが聞こえてきた。
ファウストは、メフィストに魂を売り渡たせば若さを与える、という契約を持ちかけられた。
青年の姿になって嬉しくなったファウストは、街に出た。
そして、サーカス団に所属している美しいマルグリッドと出逢う。
彼はアンリと名乗り、サーカス団と行動を共にした。
ある日、自宅に金を取りに戻ったファウストは、ファウスト博士を誘拐した犯人と間違われて逮捕された。
裁判にかけられたが、裁判の中で老いたファウスト博士が現われたので、アンリは釈放された。
アンリは、砂を金に変えることに成功する。
富を得たアンリは、王宮に招かれ、美しい王妃と出会った。
しかし、いつまで経っても契約書にサインしないアンリを、メフィストは街の片隅に放り出した。
ファウストは、ついに、契約書にサインをしてしまう。
この映画は、古いモノクロの作品だ。
全体に暗い雰囲気で、不気味さに溢れている。