アメリカのSF映画である。
「2001年宇宙の旅」の続編だ。
2001年、木星に向かった宇宙船ディスカバリー号は、搭載していたコンピューターHALの暴走で、4人の乗組員が死んだ。
生き残ったボーマンは、発見したモノリスに向かっていき「凄い、降るような星だ」と言い残して消息を絶った。
そして、9年。
ソ連が、宇宙船レオーノフ号を木星探査に向かわせることになった。
モノリスの謎が、木星の衛星軌道上に放置されたままのディスカバリー号にあると考えたのだ。
レオーノフ号には、ディスカバリーのミッションを担当していたフロイド博士、ディスカバリー号の設計者カーナウ博士、HALの開発者チャンドラ博士の3人のアメリカ人も乗り込んだ。
葉緑素の反応があったからだ。
探査機を飛ばして観測すると、植物らしきものが見えた。
しかし、謎のビームが発射され、データが消えてしまう。
知的生物による警告だ、とフロイド博士は考えた。
次に、ディスカバリー号に乗り込み、HALを復活させる。
この映画は、ほぼ、原作に沿っている。
ただ、制作されたのが30年以上前なので、全体に古くさい。
ソ連は、既にロシアになっているし、冷戦も終わっているし・・・。
近未来を描く作品は、その時代になった時、現実との違いを比較してしまう。
予言ではないのだから、違っていても、かまわないのだが。
それはともかく、この作品は、「2001年宇宙の旅」より、遙かに分かりやすい。
前作は、何を言いたいのかよくわからない映画だった。
「映画通」と自称している人達は、絶賛していたのだが。
こちらの方が、ハラハラドキドキするシーンもあって、楽しめる。