イギリス、カナダ合作の映画である。
パルナサス博士は、小人のパーシー、若いアントン、そして自分の娘バレンティナと一緒に、トレーラーでショーをしながら各地を巡っている。
ショーの目玉は、「バルナサス博士の鏡」 だ。
これは、心の奥底にある欲望を映す魔法の鏡である。
気味が悪いので、まともな客が寄りつかない。
1000年生きているパルナサスは、悪魔Mr. ニックと契約をしていた。
それは、娘が16歳になったら悪魔に引き渡す、というものだった。
誕生日の3日前、ニックがパルナサスの前に現われ、期限を告げた。
その時、どちらが先に5人を鏡に取り込めるか、賭をすることを決めた。
パルナサスが勝てば、娘を救うことが出来る。
その夜、一行は橋で自殺している男トニーを助けた。
トニーは、表向きは慈善家、裏では臓器売買をしている男だったが、記憶を失っていた。
バレンティナは、彼を好きになった。
トニーが一行に加わり、彼のアイデアで、賭が有利に進んでいた。
しかし、トニーを追ってきた借金取りが4人、悪魔の鏡に入ってしまい、4対4の同点になる。
トニーは、自ら5人目になろうとしたが。
幻想的な作品だ。
トニー役のヒース・レジャーが途中で急逝してしまったので、鏡の中のトニーを、彼と親交のあった、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが演じている。
欲望の種類で姿が変わる。
そういう設定だから、顔が変わっても、全く違和感がない。