言語学者のルイーズ・バンクスは、娘を一人で育てていたが、その子を若くして病気で亡くしてしまった。
この映像が、記憶のように頭にフラッシュバックした。
「もしも、時の流れがなかったら? そう考えるようになったきっかけは、彼らの出現だった…」
彼女は結婚をしていないし、子供を産み育てたこともなかった。
ルイーズが、大学で授業を始めようとすると、学生がほとんど欠席していた。
スマホを見ていた女学生が、テレビを点けてくださいと言う。
ルイーズがテレビを点けた。
モンタナに謎の飛行物体が出現し、同じようなものが世界各地に出現したとのニュースが流れた。
その時、警報が鳴って授業は中断、学生も職員も帰宅した。
翌日、研究室にいるルイーズを、アメリカ軍のウェバー大佐が訪ねてきた。
彼はルイーズに、地球外生命体との会話を録音したものを聴かせ、解読してほしいと依頼した。
彼女が、直接話さないと理解できないというのを、単なる好奇心だと捉えた大佐は、別の学者のところへ向かった。
しかし夜、大佐がヘリで彼女の自宅を訪れた。
ルイーズは、もう一人召集された物理学者のイアン・ドネリー博士とともに、現地に連れて行かれた。
巨大な物体が地上近くに浮いていて、18時間ごとに扉が開く。
ルイーズ、イアン、大佐、他3名の兵士が、防護服を着て乗り込んだ。
中には、透明な板で仕切られた「面会室」があった。
この作品は、エイリアンVS人類の戦いではない。
人類を遥かに凌ぐ文明のエイリアンが、いわゆる「タコ型」であったり、昆虫のような外骨格の腕だったり、ツッコミどころはある。
難解な作品だ。
原題は「Arrival」。
原作小説の題名の邦訳は「あなたの人生の物語」である。