ニューヨークの大富豪、ジャーヴィス・ベルドルトンは、国務省の仕事でフランスを訪れた。
目的地への途中で車が故障したので、彼は電話を探して歩いた。
たまたま孤児院があったので、彼は立ち寄った。
そこで、年長の少女ジュリー・アンドレが、幼い子供たちに英語を教えているのを見た。
それが、とても楽しそうだった。
あいにく孤児院に電話は無かったが、車を借りることができた。
ジャーヴィスと秘書は、無事、目的地に到着した。
彼は、アメリカ大使に、孤児のジュリーを養子にしたいので手続きをしてもらいたいと、頼んだ。
大使は、ジュリーが18歳だと聞いて、ジャーヴィスが邪な考えを持っているのではないかと、反発した。
ジャーヴィスに下心は全く無く、聡明な彼女にアメリカの大学で教育を受けさせたいだけだった。
大使は、ジャーヴィスが資金援助をするだけで、自分の素性を明かさず、関わり合いも持たないことを約束させて、彼女がアメリカに留学できるようにした。
ジュリーは、院長から申し出を聞かされて、大喜びだ。
彼女に与えられた条件は、ただ一つ、月に一度、「ジョン・スミス ( 仮名 ) 」宛に報告の手紙を書くことだけだった。
孤児の子供たちがジャーヴィスの姿を遠目に見ていて、「足の長いおじさんだった」と言ったことから、ジュリーは彼のことを「足ながおじさん」と呼ぶことにした。
ジュリーは、マサチューセッツにある大学に入学して、寄宿舎に入った。
そして、約束通りに、月に一回、手紙を書いた。
ジャーヴィスも、大使との約束を守って、彼女との関わりを持たなかった。
それで、届いた手紙を読むこともなく、秘書に任せたまま、やがて彼女のことを忘れてしまった。
二年間、返事を書くどころか読むこともなかった彼に、秘書が怒りをぶつけた。
彼は、彼女の手紙を読んで、一度、会ってみることにした。
これは、とても楽しい映画だ。
歌もダンスも、観ているとウキウキしてくる。