香港、中国合作の映画である。
贋作画家のレイ・マンは、逮捕されてタイの刑務所に収監されていたが、2年前の偽札事件に関与していたとされて、香港警察に移送された。
ホー警部補は、偽造グループの首謀者「画家」を追っていた。
彼女の取り調べに、レイは恐怖を隠さない。
彼は、ここにいることが「画家」に知れて、皆殺しになると喚き出した。
そこに、有名な画家ユン・マンが、レイの釈放を求めて訪れた。
ユンは、偽札事件の間に、婚約者を「画家」に殺されていて、真実を知りたいという。
ホーは、取り調べてレイが真実を話したら身柄を引き渡すと、条件をつけた。
レイは、話し始めた。
1985年、レイとユンは、バーンクーバーで恋に落ちた。
二人は、駆け出しの画家で、ユンには才能があった。
創作の才能が無いと自覚したレイは、贋作画家となった。
そんなレイに、「画家」が接触してきた。
そしてレイは、偽札作りの道に入った。
この作品は、前半は退屈だが、後半に盛り上がってくる。
銃撃戦は、迫力がある。
そして、トリック。
贋札は人を騙すものだが、この映画も観る者を騙していて、トリックが明かされていく。
それも、また、楽しい。