大昔。
雪の山奥に住むヤガル族は、マナクと呼ぶ巨大なマンモスを狩って暮らしていた。
少年デレーの父は勇敢な戦士で、一族をまとめていた。
ある日、彼は親友のティクティクに、長が持つ白い槍を預けて、村を去った。
置き去りにされたと感じた村の子供たちは、デレーをいじめた。
ティクティクは、本当理由を言わずに、いじめをやめるように子供達を諭した。
村に、エバレットという青い目をした少女が運び込まれた。
巫女は、「将来、最後のマナクがやってきて、それを倒した若者がエバレットと結ばる。そして、村に新しい時代をもたらす」と、予言した。
時が経ち、デレーは逞しく成長した。
彼は、エバレットと惹かれあっていた。
そして、最後のマナクがやってきた。
先行したデレーは、マナクに掛けた綱が手に絡まり、遠くまで運ばれてしまった。
しかし、偶然、槍が突き刺さって、運良くマナクを倒すことができた。
デレーはエバレットと結ばれることを許されたが、実力不足を実感していて、素直に喜べなかった。
その夜、「四本足の悪魔」と呼ばれる異民族が襲撃してきて、村人を虐殺した。
エバレットたち数人が連れ去られた。
物陰に隠れて難を逃れたデレーたちは、村人を助け出すために旅立った。
エバレットが美しい。