アメリカの映画である。
1916年、メキシコ。
とある小さな村が、エル・アポ率いる盗賊団の襲撃に怯えていた。
村長の娘カルメンは、盗賊と戦ってくれる男たちを求めて、街に来た。
カルメンは、酒場でからかわれて逃げ出し、教会に入った。
中では、映画が上映されていた。
それは、3人組のヒーローが悪党を退治し、謝礼も受け取らず格好良く去っていくという内容だった。
「スリー・アミーゴス」と名乗る彼らこそ村を守ってくれると信じたカルメンは、早速、ハリウッドに電報を打った。
その頃ハリウッドでは、スリー・アミーゴスのメンバー、ラッキー、ダスティ、ネッドが、映画会社の社長と揉めて、クビになった。
3人は、裸同然で住んでいた寮を追い出された。
そこに、カルメンからの電報が届いた。
メキシコ映画の出演オファーだと勘違いした彼らは、倉庫からスリー・アミーゴスの衣装を盗み出して、メキシコに向かった。
村に着いた彼らは、大歓迎を受けた。
翌日、エル・アポの手下3人が、酔っ払って村に入ってきた。
彼らは銃を乱射して、テキーラを要求している。
リハーサル無しの本番だと勘違いしたスリー・アミーゴスは、早速、衣装に着替えて登場した。
いつものパターンでセリフを決め、上空に向けて銃を撃ちながら、盗賊の周囲をぐるぐる回った。
どう対応していいかわからない盗賊は、すごすごと帰っていった。
村人は、大喜びだ。
その夜は、パーティーで盛り上がった。
翌日、エル・アポが50人の手下を連れて来た。
この作品は、コメディである。
しかし、ヒーローは、ちゃんとヒーローなのだ。