韓国の映画である。
朝鮮戦争。
韓国軍のピョ・ヒョンチョル少尉は、上官の爆死に乗じて脱走した。
彼が森の中を逃げる途中、仲間からはぐれた衛生兵ムン・サンサンと出会い、行動を共にした。
一方、朝鮮人民軍のリ・スファの部隊は、ほぼ全滅した。
スファは、下士官のチョン・ヨンヒ、少年兵のソ・テッキを連れて、森の中を逃げていた。
すると、一人の少女が現れて「村へどうぞ」と言う。
彼らは、少女について行った。
ピョとムンは、男性に誘われて村に来た。
この村は「トンマッコル」、純粋無垢な人ばかりが住んでいる。
そこに、怪我をした米兵がいて、手当を受けていた。
彼は、米軍パイロットで、スミスと名乗った。
遅れて、少女ヨイルに連れられた人民軍兵士3人がやってきた。
兵士たちは、互いに敵を見つけて、一触即発の事態になった。
人民軍3人は、銃で村人を脅して、広場に集めた。
村人は、戦争中であることを知らない。
それどころか、村長以外は、銃さえ見たことがなかった。
呑気な村人は、おしゃべりしたり、トイレに行ったり、自由に振る舞っている。
すると雨が降ってきたので、みんな、家に入ってしまった。
好奇心の強いヨイルは、人民軍の手榴弾を弄んでいるうちにピンを抜いてしまった。
慌てたスファが後ろに投げると、それは食糧庫に飛び込んで爆発した。
食料庫には、とうもろこしが保管されていた。
それが、ポップコーンになって、雪の様に降り注いだ。
それを見て両軍とも、戦意を消失した。
翌朝、一時休戦の約束をした両者は、食糧庫を壊した償いに、農作業を手伝うことになった。
しかし、互いに戦う準備はしている。
そこに、猪が迷い込んできた。
両軍は協力して猪を倒し、ようやく打ち解けた。
その後、村人たちとも打ち解け、しばらくは平和な日々が続いた。
この作品では、耐え難いほどの理不尽なシーンがある。
戦闘シーンの凄まじさと、平和なトンマッコルの対比が大きくて、戦争の悲惨さが、胸に沁みる。