アメリカの映画である。
1941年、日中戦争の最中、上海のイギリス租界。
ジェイミー・グラハム少年は、繊維会社を経営する父のもと、豪邸で不自由のない生活を送ってきた。
彼は飛行機が好きで、特に日本の零戦が大好きだ。
冬、ジェイミーは父に連れられて仮装パーティーに出た。
彼は、外で模型飛行機を飛ばして遊んでいた。
そして丘へ登ると、向こう側には大勢の日本兵がいた。
翌朝、真珠湾攻撃。
日本は、イギリスにも宣戦布告し、上海に侵攻してきた。
ジェイミーは、家族と共に逃げたが、途中ではぐれてしまった。
仕方なく彼は、一旦、家に戻ったが、既に日本軍に接収されて荒らされていた。
かつての使用人たちが、家財道具に手をつけていたのだ。
ジェイミーは、日本軍の様子を窺いながら、しばらくそこで寝起きした。
やがて食料が底をつき、町へ出かけて行くと、中国人に襲われた。
そのとき、フランクというアメリカ人に助けられて、彼のボスであるベイシーのところに連れて行かれた。
ジェイミーはベイシーによって、売り飛ばされようとされたが、買い手がなく助かった。
彼らはジェイミーを捨てていこうとしたので、ジェイミーは「家に宝物がある」と、嘘をついて、彼らを自宅に連れていった。
そこには日本兵がいて、3人は捕虜になった。
この作品は、作家 J.G. バラードの自伝的小説に基づいて、スピルバーグが映画化したものだ。
伊武雅刀、ガッツ石松、山田隆夫などの日本人俳優も、軍人として出演している。