captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

サン・ロレンツォの夜

イタリアの映画である。

 

トスカーナ地方では、8月10日「サン・ロレンツォの日」 の夜、流れ星に願いをかける風習がある。

 

チュチリアは、我が子に戦争の思い出を語った。

 

1944年、ドイツ占領下にあるサン・マルティーノ村の教会で、結婚式が執り行われた。

 

兵役を拒否したコラードと身重のベリンディアの結婚式に、6歳のチュチリアも参列していた。

 

ドイツ軍は、民家を焼き払う決定をし、住民達に日没までには教会に避難しておくようにと、通達した。

 

年長のガルヴァーノは、ドイツ軍の罠に違いないと考え、村を出てアメリカ軍を探しに行く。

 

チュチリアも、母と共についていった。

 

午前3時、村の方から爆撃の音が聞こえてきた。

 

思い出の詰まった故郷が、燃えている。

 

翌朝、近くにシチリア兵がいると聞いたマーラが、飛び出していって銃撃され死亡した。

 

また、ベリンディアが産気づいたため、数人が付き添って村に帰っていった。

 

サン・チリアコの日、村の教会では残った村人達によってミサが開かれている。

 

そこに、爆発音が響いた。

 

戦争の悲惨さを伝える、一つのパターンだ。

 

パルチザンファシスト、同じイタリア人同士が殺し合うシーンは、胸が痛む。