1964年。
当時、アメリカ南部では、公然と人種差別が行われていた。
6月21日。
ミシシッピー州の小さな町で、黒人一人、白人二人の公民権運動家が車で出発した。
彼らは、他の車に煽られたので側道に入ってやり過ごそうとしたが、三台の車がついてきた。
その先頭がパトカーだったため、運動家は車を停めた。
停まった後続車から降りてきた男たちが、三人を射殺した。
公民権運動家三人が姿を消したことを重く見たFBIは、二人の捜査官を派遣した。
一人は叩き上げのベテランであるルバート・アンダーソン捜査官、もう一人はハーバード大卒の若手エリートであるアラン・ウォード捜査官だ。
ウォードがボスである。
二人は、まず保安官事務所を訪れた。
地元警察はFBIの介入を嫌がっていて、非協力的だった。
二人は、レストランに入った。
満席で、奥の黒人専用の席しか空いていなかった。
アンダーソンの忠告を無視して、ウォードがその席に行き、隣の黒人青年に話しかけた。
青年は「話すことはない」と言って、すぐに席を立った。
彼はその後、KKKに襲撃されて、リンチを受けた。
アンダーソンとウォードはモーテルに泊まっていたのだが、そこが襲撃された。
KKKだ。
ウォードはワシントンに応援を依頼した。
秀作である。
色々考えさせられる作品だ。