デンゼル・ワシントン主演、アメリカのSF映画である。
ミシシッピ川を渡るフェリーが爆発して、543人の犠牲者が出た。
ATFの捜査官ダグ・カーリーは、川岸で爆弾の破片を見つけた。
主任捜査官は、マスコミに対してテロだと発表した。
ダグは、クレア・クチヴァーという女性の水死体についての報告を受けた。
彼が見てみると、口元にガムテープが貼られていた痕跡があり、他殺だと分かった。
ダグは、クレアの自宅を訪ねた。
部屋に入ると、壁に「お前は彼女を救える」とメッセージが書かれていた。
また、血痕がいくつかあった。
留守番電話をチェックすると、ダグ自身の声でメッセージが入っていた。
捜査本部に戻って上司に報告した時、相棒ラリーの車が、犠牲者の車の中にあるのを見つけた。
彼も、犠牲になっていたのだ。
ダグはFBIと協力して、新しいシステム「スノーホワイト ( 白雪姫 ) 」を使って捜査することになった。
これは、監視カメラや衛生画像を統合して、4日前に遡って映像が見られるというハイテクシステムだ。
ダグは、まず、クレアの監視から始めた。
部屋にいるクレアは、誰かの視線を感じて怯えている様子だ。
ダグは、これは自分の視線ではないかと思った。
レストランで働くクレアの携帯が鳴った。
それは犯人からで、車を用意せよというものだった。
発信元の公衆電話の映像から、犯人の容姿が特定された。
ダグは、このシステムが、実はタイムマシーンではないのかと気づいた。
そして、開発者の元に行き、過去の自分に事件のメモを送信した。
しかし、過去のダグはそのメモに気づかず、代わりにラリーがそれを読んだ。
ダグは、犯人の監視を再開した。
犯人がフェリーに乗り込もうとした時、ラリーが来て、彼に銃を突きつけた。
この作品の脚本は、緻密で、よく計算されている。
過去と現在が入り乱れているが、戸惑うことがないように、うまく出来上がっている。
面白い作品だ。