日本の映画である。
2010年、警視庁の警察官・三枝健人は、過去に生きている大山剛志刑事と交信できる無線機を手に入れた。
二人は連絡を取り合い、長期未解決の事件を、次々と解決していた。
この無線機の存在は、三枝の上司である桜井美咲も知っている。
事件が解決した後、三枝は大山が殺されることを伝えた。
事前に知った大山は、死を免れた。
2010年4月1日、警察学校を卒業した三枝は、大山と待ち合わせをした。
その日、大山は狙撃され、以来、行方不明にになっている。
2021年1月25日、内閣情報操作室次長・三谷宗久が乗ろうとする車に、何者かが近づき、注射器でフロントグリルに液体を注入した。
首都高を走行中、車内に毒ガスが充満して事故を起こした。
三谷と運転手は、ともに死亡した。
遺体から、猛毒ガス「ヘロン」が検出された。
これは、2001年に起きた「西新宿テロ事件」で使用されたものと同じものだ。
この事件では、21人の犠牲者が出た。
首謀者の雨宮竜一をはじめ、仲間は全員逮捕され、ヘロンガスは全て回収されていた。
長期未解決事件捜査班は、西新宿テロ事件の資料を調べた。
すると、今回の事件と似た事故の報告が2件あった。
2009年に起きた自動車事故で、政務次官が相次いで犠牲になっていた。
1件目の事故の報告書に、大山刑事の署名があった。
三枝は、あの無線機を使って大山を呼び出した。
テレビシリーズの続編であるが、テレビを観ていなくても理解できるし、楽しめる。
過去と通信して未来を変える、日本版「オーロラの彼方へ」か。
過去が変わったのに、なぜだか三枝と桜井の二人だけ、変わる前の記憶も持っている。