イギリス、フランス、アメリカ合作の映画である。
ニコラス・エンジェルは、大学を主席で卒業後、警察学校に入った。
知力、体力とも飛び抜けて優秀で、卒業後はロンドン首都警察に配属された。
真面目で正義感の強い彼は、検挙率400%。
これでは、他の警官が無能に見えるからと、巡査部長に昇進した上で、田舎町に左遷された。
ニコラスがやってきたのは、イギリスで一番犯罪率が低いとされるサンドフォードというところだった。
ホテルに荷物を置いた彼は、バーに行った。
そこで酒を飲んでいた大勢の未成年を、ニコラスは躊躇なく取り締まり、家に帰した。
さらに、その店で酔っ払って飲酒運転をした男を検挙し、警察署に連れていって牢屋にぶち込んだ。
翌日、彼が出勤すると、牢屋はもぬけの空だ。
すると、昨日の男が制服を着て現れた。
彼は、バターマン署長の息子、ダニー・バターマン巡査だ。
ダニーは、刑事物の映画が好きで、都会からきたニコラスに憧れた。
二人はチームを組んで、パトロールに出た。
スピード違反で捕まえた男は弁護士だったが、「ロミオとジュリエット」を演じるということで、署長命令で見にいった。
その夜、黒ずくめの男が弁護士と恋人を襲った。
翌日、交通事故でバラバラになった二人が見つかった。
サンフォードでは、「近隣監視同盟」という組織があって、町を支配していた。
夜、周囲の雰囲気に合わない大豪邸に住む資産家が、黒ずくめの男に襲われた。
そして、家ごと爆破された。
翌日、警察は事故であると処理した。
ニコラスは、事件性を感じていたが、署長は取り合わない。
他の警官も、今まで事件などあったことがないから、全く捜査をする気がなかった。
日曜日、教会のバザーがあり、他の警官は仮装したりして楽しむ中、ニコラスは制服で警備に当たった。
新聞記者のティムが、ニコラスに話があるから教会の裏で3時に待っている、と言って去った。
ニコラスが行くと、教会の屋上から彫刻が落下して、ティムを直撃した。
この作品は、初めはとても退屈だが、だんだん盛り上がってくる。
コメディなのだが、死体がリアルでグロテスクである。