アメリカの映画である。
ワシントンD.C、ダレス国際空港。
ベテラン客室乗務員のナンシーは、ベテランパイロットのアランに詰め寄っていた。
アランが、6年間も結婚をはぐらかしてきたからだ。
飛行機の出発時間が迫っていたナンシーは、この日も、答えをもらえなかった。
ナンシーが搭乗するコロンビア航空405便は、満席で、ロサンゼルスに向けて出発した。
第三エンジンに少し不具合があったものの、気にするほどもなく、飛行は快適だった。
ところがロサンゼルスが濃霧で視界が悪く、到着場所がソルトレイクシティに変更される。
間もなく着陸という時、近くを飛んでいた小型機がパイロットの心臓発作で、405便の機首に衝突した。
開いた穴から副操縦士は放出され、航空機関士は即死、機長は重傷を負った。
ナンシーが、機長に代わって操縦桿を握る。
管制塔の指示に従って、ナンシーは操作をはじめた。
無線だけが頼りなのだ。
単純な脚本で、物語に厚みがない。
その分、解りやすくて良い。