ロシアの映画である。
空軍パイロットのアレクセイ・グシチンは、救援物資を届ける任務に着いた。
そこに上官が来て、プレゼント用の新車を積めと言う。
積載オーバーになるが、高圧的な上官の命令は無視できなかった。
離陸後、嵐の中で高度が上げられない。
上官は、救援物資を捨てろと命令した。
アレクセイは、上官の新車を投下した。
命令を無視したため、アレクセイは退役させられた。
彼は、民間航空会社の試験を受けた。
フライトシミュレーターの試験で、あまりにも過酷な設定をされて、着陸に失敗し、彼は落第した。
帰りがけ、アレクセイは、駐車場で車が出せずに困っている美女を助けてやった。
彼女の名はアレクサンドラ、彼女もパイロットだ。
彼女の車に乗せてもらっている途中、彼に電話が入り、合格が告げられた。
アレクセイは、教官レオニード・ジンチェンコの副操縦士として、試験採用されたのだった。
最初のフライトで離陸を任されたアレクセイは、軍用機の様に離陸させ、荒っぽさを叱られた。
二度目のフライトでは、霧中の着陸で、無理やり侵入してきた別の旅客機をギリギリのところで躱した。
隣にいた機長は、その機の存在さえ気づかなかった。
ある日のフライトでアレクセイは、タバコを注意したフライトアテンダントを殴った男と、喧嘩をした。
その責任を取る形で、ジンチェンコ機長も別の仕事にまわされた。
ジンチェンコは、副機長としてアレクセイとアレクサンドラを指名した。
彼は、アレクセイがアレクサンドラを好きだと知っていた。
直前に喧嘩別れをしていた二人は、なんだか気まずい。
彼らは、乗客を乗せずに出発した。
目的地に着く前に、火山の噴火で孤立している人がいるとの知らせが入った。
洋上、近くを飛んでいる飛行機は、彼らのものしかなかった。
機長の判断で、火山島に着陸した。
この作品は、後半は、パニックが怒涛の如く押し寄せる。
迫力ある映像の連続で、息もつけない。
ただ、一つ一つの危機が、あまりにもあっさり過ぎてしまうので、物足りない。