アメリカの映画である。
2020年、メキシコに隕石が落下した。
それと一緒に、凶暴な生物が地球にもたらされた。
目は見えないが聴覚の鋭い生物は、人を捕食して増殖した。
それは世界中に広まり、人類は滅亡の危機を迎えている。
89日目。
廃墟となったドラッグストアに、アボット一家が物資を調達に来た。
一家は、父リー、母イヴリン、長女リーガン、長男マーカス、次男ボーの五人家族だ。
音に反応する怪物を避けるため、家族は手話で会話をし、足音を立てないように裸足で移動した。
店にはボーが欲しがる玩具があったが、音を立てるといけないので、父は取り上げた。
それをリーガンが、内緒でボーに手渡した。
一家が森へ移動中、最後尾にいたボーが玩具で遊んでいて、電子音を鳴らしてしまった。
その瞬間、怪物が襲いかかった。
472日目。
一家は森の一軒家で暮らしていた。
父は、時間を見つけては無線機でSOSを送るが、周波数を変えて試しても、反応はなかった。
リーガンは聴覚障害があり、父が手作りした補聴器をつけている。
彼女は、弟の死に責任を感じていて、父から疎外されていると信じ込んでいた。
イヴリンは妊娠していて、臨月を迎えていた。
翌日、父は魚取りを教えるため、マーカスを川へ連れて行った。
リーガンは行きたがったが、父は、残って母の手伝いをするよう言い渡した。
一層の疎外感を感じたリーガンは、黙って弟が死んだ場所に向かった。
イブリンが、破水した。
この作品は、手話で会話しているため、声のセリフがほとんどない。
それが、不気味さを強調している。
冒頭、命の危機をはらみながらの移動時に、幼い末っ子を最後尾にして、しかも離れていて気づかないというシチュエーションは、違和感がある。
この他にもツッコミを入れたくなるシーンはいくつもあり、アラ探しも楽しめる。
アラだらけだ。