フランスの映画である。
パリでカメラマンをしているロマン・ブロシャンは、仕事中に倒れた。
検査の結果、癌が見つかり、すでに多くの臓器に転移していて、化学療法を勧められた。
それを拒否した彼に、医師は余命3ヶ月を宣告した。
ロマンは、久しぶりに実家に帰り、コカインで気分を高揚させたものの、病気のことを家族に言い出せなかった。
中がギクシャクしている姉からは、「家族の写真を撮ってくれない」と、愚痴られた。
彼は父に、浮気しておきながら離婚しなかった理由を聞いた。
帰宅したロマンは、同棲している恋人サシャ ( 男性 ) と愛し合い、直後、そっけなく別れを告げた。
怒ったサシャは、ソファーで寝てしまった。
ロマンは、サシャの寝顔を撮影した。
彼は、好きなものの写真を遺すつもりだった。
その後、ゲイバーでサシャが肉体関係を持つ相手を探しているのを目撃して、ロマンは寂しく思った。
ロマンは、祖母ラウラに会いに行った。
途中に寄ったカフェで、ウエイトレスのジャニィに話掛けられ、彼は身の上話をした。
ロマンは、ラウラに病気を打ち明けた。
ラウラは「今夜あなたと死にたい」と言い、ロマンは泣き崩れた。
翌朝、ラウラはロマンに、化学療法を受けて生き続けて欲しいと告げた。
ロマンは、彼女の写真を撮った。
帰りに、再びカフェに寄った。
ジャニィから、不妊症の夫の代わりにセックスをしてほしい、夫も了解していると言われた。
ロマンは断った。
この作品は、重い。