加藤晴彦主演、日本の映画である。
芦原太一は、ボクシング新人王決定戦で勝利した。
喜びも束の間、帰宅途中バイク事故に遭い、脊椎を損傷してしまう。
その結果、下半身付随となり、車椅子生活を余儀なくされた。
自暴自棄になった彼は、一緒にバイクに乗っていて怪我をした恋人チカに、別れを告げた。
きつい口調で。
彼には、ボクシングしかなかった。
それを奪われた彼は、不貞腐れ、タバコを吸い、酒も飲む。
加害者の車の保険が切れていて、十分な補償が得られないことも、痛手だった。
退院してからも彼は、友人との縁を切り、荒んだ生活を続けいた。
ある日、チンピラに絡まれた女性を助けようとした彼は、返り討ちにあった。
そこをテキ屋の権水松太郎に助けられた。
親切な松太郎や、その知人サマ子との出会いで、太一は、少しずつまともになっていく。
神社の境内で奉納される古武術・大東流合気柔術の演舞を見た太一は、一瞬で魅了された。
そして、入門した。
この作品は、全ての表現がリアルだ。
物語の流れは、よくあるパターンで、登場人物もステレオタイプだが、返って安心して観られる。