2010年、ロサンゼルス。
突撃レポートで記事を書くコラムニスト、ベンジャミン・ミーは、半年前、病気で妻を亡くした。
以来、14歳の息子ディランと、7歳の娘ロージーを、一人で育てている。
ディランは反抗期で、ベンジャミンは彼の扱いに苦労していた。
ある日、二人を学校へ送り届けた後、ベンジャミンは会計士の兄ダンカンに会った。
妻を亡くして立ち直っていないベンジャミンを、ダンカンは励ました。
ベンジャミンは編集長に新たな取材を提案したが、却下された。
そして、辞職した。
学校から呼び出しの電話があった。
行ってみると、ディランがお金を盗んだと言う。
これまでに、彼は3回も停学処分を受けていた。
校長は、ディランが描いた絵を見せた。
首を切られて血を流している男の絵だった。
校長は、ディランの退学を宣告し、彼に精神的なケアを受けさせる様アドバイスした。
夜、子供達を寝かしつけると、隣の騒ぎがうるさかった。
隣では、若者が集まって夜通し騒いでいた。
ベンジャミンは、引っ越す決意をした。
彼は子供達を連れて不動産屋に行き、リストアップした文献を案内してもらった。
3軒目に案内されたのは、理想的な家だった。
ところが不動産屋は、訳ありだと言って、事情を説明した。
ここには動物園があって、2年前に閉園した後、オーナーの遺産で維持している。
その遺産も、底を尽きかけている。
自腹で今いる動物たちの世話をすることが、購入の条件だった。
落ち込むベンジャミンに不動産屋は、次へ行こうと言った。
ふと見ると、ロージーがいない。
ベンジャミンが丘の方へ探しに行くと、ロージーは孔雀にクラッカーをやっていた。
ロージーの嬉しそうな笑顔を見て、彼は、購入を決意した。
この作品は、実話に基づいている。
前半は、とても重苦しくて、観ているのがしんどい。
動物園を買ってからは、苦労するシーンもコミカルな演出で楽しい。
感動的な作品だ。