アメリカの映画である。
ウイスコンシン州マディソンに暮らすベス・カーバドーラは、夫のパッドと3人の子供とともに、幸せに暮らしていた。
ある日、ベスは、長男ヴィンセント、次男ベンを連れて、同窓会に出かけた。
彼女が、子供たちを残して会費を支払っているわずかの間に、ベンがいなくなった。
ヴィンセントにベンのことを聞いても、知らないと言う。
ベンが失踪したあとに身代金の要求はなく、警察の捜索でも見つからなかった。
事件の後、夫婦は口論ばかりしていた。
ベスは鬱状態に、そしてヴィンセントも精神的に不安定のまま育った。
9年後。
カーバドーラ家は、シカゴに引っ越した。
ベスは、偶然見かけた近所住むサム・カラスという少年が、ベンにそっくりなのに気づいた。
ベンの事件を担当していた刑事に連絡して調べてもらうと、その少年は、やはりベンだった。
ベンは、同窓会でベスの同級生セシルに誘拐されたのだった。
セシルはそのとき、子供を亡くして、精神を病んでいたのだ。
その後、ベンをサムと名付け、彼を連れたセシルはジョージ・カラスと再婚した。
ジョージは、サムが誘拐された子だとは全く知らなかった。
セシルも、数年前に亡くなっていた。
サムがベンであると判明し、彼はカーバドーラ家に戻された。
しかし、彼は養父のジョージを愛していた。
彼は感謝祭の日に養父のところへ行かせてほしいと父に願うが、父は、受け入れない。
父は、感謝祭の日は家族で一緒に過ごすべきだと、ベンを強く叱った。
この作品は、とても重いテーマを扱っている。
ベンが誘拐され後、幸せに育てられていたから、「見つかって良かったね。」で終わらない。
みんな辛いのだ。