フランス、カナダ合作の映画である。
実話に基づいている。
フランス。
青年ピエール・デュランは、父から馬術を仕込まれて育った。
彼は、障害飛越競技に取り組みながら、弁護士を目指して勉強する、忙しい日々を過ごしていた。
ある日、父が運営する馬術場に、ジャップールという馬がやってきた。
まだ若いジャップールは、小柄であり、気性が荒かった。
ピエールが、この馬は競技に向かないと判断した結果、購入することはなかった。
ポーランドで行われた競技に参加したピエールは、落馬して怪我を負った。
それで、馬術をやめて弁護士になることに決めた。
馬術は、趣味程度にやっていきたいと、父に打ち明けた。
そしてピエールは、優秀な弁護士になった。
競技を見に行ったピエールは、あのジャップールを乗りこなしているナディアと再会した。
彼女は、幼い頃、彼のライバルだった女性だ。
二人の仲は急速に深まり、やがて結婚する。
ジャップールの跳躍力に可能性を見出したピエールは、弁護士を辞めて馬術競技に専念することに決めた。
彼は、線の細いジャップールを鍛えた。
また、大会で良い成績を上げるようになったピエールは、国際大会の代表選手に選ばれた。
フランス大会の1日目には、スタートの合図を間違えて失格になったが、3日目には完璧な乗馬で、チームを準優勝に導いた。
ロサンゼルスオリンピックの出場が決まった。
この作品は、前半は少し退屈だ。
後半は、ハラハラさせられるシーンが多く、のめり込む。
ラストは、本物の競技を見ているようで、思わず力が入った。
ただ、こんな邦題を付けるなら、原題通り「ジャップルー」の方が良かった。
この作品は、ピエールとジャップルーの成長物語なのだ。