フランスの映画である。
上院議員のアンリ・パジェスと妻エリアーヌは、週末ごとに友人を招いてパーティーをしている。
住まいは、ヴェトゥイユという小さな村にある豪邸だ。
その日の招待客は、精神科医のピエール・コリエとその妻クレール。
ピエールは浮気性で、多くの女性と関係を持っていた。
クレールは、二人の子供のためにと、見て見ぬふりをしている。
この日、ピエールの愛人、エステル・バシュマンや元恋人のレア・アントヴァニなど数人が招かれていた。
客のそれぞれがピエールに対して、それぞれの感情を抱いていた。
パジェス邸に到着した人々は、めいめい楽しく過ごし、夕食をとった。
その後、レアは元恋人ピエールを誘い、二人は一夜を共にした。
翌朝、ピエールは妻子がいるからと、復縁を迫るレアを拒絶した。
腹を立てたレアは、みんなに黙って去った。
正午ごろ、プールサイドで銃声がした。
エリアーヌたちが駆けつけると、ピエールが血を流して倒れていた。
愛人エステルが彼の手を握り、妻のクレールが銃を握りしめて、呆然と座り込んでいた。
ピエールはエステルに何か呟いて、絶命した。
警察は、クレールを逮捕した。
しかし、鑑定の結果、クレールが持っていた銃は、ピエールを撃ったものではないことがわかった。
この作品は、アガサ・クリスティー「ホロー荘の殺人」を原作としている。
原作の方が、面白い。