ジェームズ・スチュアート、グレース・ケリー主演、アメリカの映画である。
カメラマンのジェフは、自動車レースの撮影中、誤って左足を骨折した。
彼は、ギプスが取れるまで7週間、不便な生活を強いられている。
部屋から出られないジェフの楽しみは、向かいのアパートを覗くことだ。
この時代、プライバシーを気にすることは少なく、皆、窓を開けっ放して生活していた。
退屈なジェフは、向かいの人物に、それぞれあだ名をつけて観察した。
カメラの望遠レンズを覗くと、部屋の中の細々したものまで見ることができた。
訪問してくれる看護師のステラに、覗きを止めるように言われるが、面白くてやめられない。
また、恋人のリザは、彼と結婚したがっていた。
彼女は成功したモデルだが、ジェフは金の無いカメラマンだ。
ジェフは、結婚してもうまく行かないと考えていた。
ある夜、ふと目を覚まして向かいのアパートを除くと、「サラリーマン」とあだ名をつけた男が、外出するところだった。
夜中の1時55分だ。
男は2時35分に戻ってきて、またすぐに出て行った。
翌日から、奥さんの姿が見えなくなった。
観察を続けていると、男が、包丁や鋸を取り出すところが見えた。
ジェフはリザに、奥さんは男に殺されたのではないかと話すが、リザは信じない。
ところが、男がトランクを持って出かけるのをみて、不信感が出てきた。
動けないジェフは、リザに男の部屋を探らせた。
この作品は、アルフレッド・ヒッチコック監督の傑作である。
殺人があったことを匂わせているだけで、殺しのシーンは出てこない。
グレース・ケリーが、とても綺麗だ。