石原裕次郎主演、日本の映画である。
売れない画家、伴次郎は友人の宮本修二と、アパートの一つの部屋を分けて暮らしている。
修二は、ジャズ喫茶でピアノを弾いている。
二人とも貧乏暮らしだが、夢があった。
次郎は、修二が作曲した曲に歌詞をつけて歌っている。
次郎の恋人、秋田久子は銀座の洋品店で、お針子をしている。
室内装飾もできる次郎は、沢村という男の紹介で、久子が勤める洋品店の店内装飾を請け負った。
完成して代金を受け取りにいくと、店主は既に沢村に渡したと言う。
次郎が沢村を探して出掛けると、名刺に書かれた住所は、公衆トイレだった。
あてにしていた金が入ってこなくて、次郎は、絵の具を買えなくなった。
久子が出してくれると言うが、プライドが許さない。
次郎は、現代美術社から誘いを受けていたが、画家として独立する夢があって、誘いを断っていた。
久子は、結婚すためにも就職して欲しかったが、次郎は頑なだった。
怒った久子は、一人で帰って行った。
宮本もジャズバンドの仕事が減って、ビアのを取り上げられてしまった。
迷った末、次郎は現代美術社に就職することにした。
それを知った久子は、次郎の元に戻り、二人で次郎の故郷・信州へ行くことにした。
待ち合わせの新宿駅に向かう途中、久子に急な仕事が入った。
急いで仕事を片付けた久子は、駅に向かう途中、トラックに撥ねられた。
この作品は、ありきたりな展開で、先が読めて面白みはない。
石原裕次郎はかっこいいし、久子役の浅岡ルリ子は、とても可愛らしい。
ファンのための映画だ。