アメリカの映画である。
ジョン・ワトソンの死後50年が過ぎ、遺言通り、銀行に保管されていた記録が公開された。
それは、ワトソンとシャーロック・ホームズとの共同生活や、ホームズが解決した事件の記録だった。
1887年8月。
ホームズとワトソンが、ヨークシャーから帰ってくると、依頼の手紙が山積みになっていた。
ただ、どれもこれも、ホームズの気を引くものはなかった。
退屈な日々を過ごしていると、ホームズは突然ロシアバレエ団のプリマから、結婚を迫られた。
彼は、「実は、ワトソンと恋仲なのだ」と嘘をついて、求婚を逃れた。
同性愛者にされたワトソンは、大激怒だ。
それが一息ついた頃、ずぶ濡れになった女性が彼らの下宿に運び込まれた。
女性が持っていた荷物預かり証の裏に、ホームズの住所が書かれていたからだ。
彼女は、記憶を失っていた。
ホームズは、彼女の持ち物から、彼女はベルギーのエミール・バラドン氏の妻、ガブリエルだと割り出した。
翌朝、彼女は記憶を取り戻した。
彼女は、行方不明になった夫を探しに来たのだった。
ベルギー大使館からホームズを紹介され、来る途中に何者かに襲われたのだ。
この作品は、十九世紀のロンドンの雰囲気が、よく再現されていて、入り込める。