古いアメリカの映画である。
フランスの文豪、エミール・ゾラの伝記的映画だ。
若き日のゾラは、パリの屋根裏部屋で、画家のセザンヌと共同生活をしていた。
ある日、警察に追われて逃げてきた娼婦ナナを助けた。
この出来事を元に、小説「ナナ」を発表する。
さらに、大作を発表する。
作家として認められ、やがて貧乏生活から抜け出した。
1894年、フランス陸軍のドレフェス大尉が、スパイ容疑で逮捕された。
証拠はなく、ただ彼がユダヤ人だということで、犯人に仕立て上げられたのだ。
彼の妻はゾラの元を訪れ、世論を動かして助けて欲しいと懇願した。
ゾラは、大統領宛の公開質問状を新聞に発表する。
軍は、真犯人を特定していた。
しかし、軍上層部の責任問題に発展するため、揉み消しをはかる。
軍はゾラを弾圧した。
新聞を使って、ゾラを国賊とするキャンペーンを張る。
その上で裁判をコントロールして、ゾラを有罪にした。
ゾラは、友人達の手助けにより、イギリスに亡命する。
モノクロの作品で、古くさい感じは否めない。
権力者の保身は、いつの時代、どこの国でも同じなのだな。