フランスの映画である。
料理人のジャッキーは、有名シェフのレシピを完全に暗記して再現することが出来る。
自分は天才だと思っていて、他人にも完璧を求めていた。
それで、シェフや客達と揉めることが多く、一つの店に長続きしなかった。
同居している恋人ベアトリスは、出産間近で働けない。
貯金が底を突きかけてきたので、仕方なくジャッキーは、ペンキ塗りのアルバイトを始めた。
彼が老人ホームの窓枠のペンキを塗っていると、中は、調理場だった。
ジャッキーは、つい、口を出してしまう。
そして、豪華な料理が仕上がった。
しかし、見慣れない料理は、入所している老人達には不評だった。
レストラン「カルゴ・ラカルゴ」 のシェフであるアレクサンドルは、長く三ツ星を保ってきた。
父からオーナーを引き継いだ息子は、アレクサンドルの料理が古くさいとして、気に入らない。
それでアレクサンドルを追い出す為に、いろいろ画策している。
彼の策略で、仕入れにも支障をきたすようになったアレクサンドルは、前のオーナーを訪ねて、老人ホームへ行った。
前オーナーは、ちょうどジャッキーが作った料理を食べているところだった。
勧められて口にしたアレクサンドルは、その味に感激し、すぐにジャッキーをスカウトした。
無給の見習いから、始まった。
新入りにも拘わらず、ジャッキーは料理に関しては相変わらず頑固で、アレクサンドルと対立しっぱなしだ。
それでも星の調査員を迎え撃つ為に、二人で新作メニューの開発を続けた。
この映画は、コミカルな部分とシリアスな部分の、バランスが良い。
アレクサンドルを演じているのは、ジャン・レノである。