アメリカの映画である。
1945年。
戦争が終わり、アメリカにも日常が戻ってきた。
有色人種もアメリカのために戦ったが、人種差別は相変わらず続いていた。
プロ野球選手も白人のみであり、黒人は独立したニグロリーグを結成していた。
ブルックリン・ドジャースのGMブランチ・リッキーは、優秀な黒人選手をチームに入れる考えであると、スタッフに話した。
スタッフは猛反対したが、彼の考えは変わらず、選手選考に取り掛かった。
選ばれたのは、ジャッキー・ロビンソン内野手だ。
彼は、人種隔離政策に反発して、兵役中に軍法会議にかけられたこともあった。
ブランチはジャッキーを呼び寄せた。
ジャッキーは、ドジャース傘下のモントリオール・ロイヤルズと契約した。
その後、彼は恋人のレイチェルに電話して、プロポーズした。
結婚した二人は、ドジャースとロイヤルズの春季キャンプが行われるフロリダにやってきた。
飛行機の搭乗を拒否された二人は、バスでの長旅だった。
到着した二人を、黒人記者ウェンデル・スミスが迎えた。
ブランチの要請で、彼が世話係をする。
彼は、白人記者による挑発的な質問の対応方法なども、アドバイスした。
ロイヤルズの監督も黒人差別主義者だったが、ジャッキーのプレーは認めざるを得なかった。
この作品は、実話に基づいている。
命が狙われるほどの差別の中で、暴力に訴えることなく自分を貫いた主人公に感動する。
さすがの演技である。