イングリッド・バークマン、グレゴリー・ペック主演、アルフレッド・ヒッチコック監督、アメリカの映画である。
バーモント州にある、精神病院。
若い女医コンスタンツ・ピーターソンは、仕事一筋で恋愛には興味がなかった。
男女問題を抱える患者にも、「幼い頃の体験」 が影響しているとして、杓子定規に診断する。
院長のマーチソンが引退することになり、後任のエドワーズ医師が着任した。
コンスタンツは、彼に一目惚れする。
みんなで食事を摂った時、エドワーズはコンスタンツの隣に座った。
プールの話になり、コンスタンツがテーブルクロスにフォークで線を書くと、エドワーズは突然、不機嫌になった。
ある日の夜。
思慕の気持ちを抑えられなくなったコンスタンツは、エドワーズの部屋を訪れた。
エドワーズも彼女を受け入れ、抱き合う。
その時、エドワーズの目に、彼女が着ていた白いガウンの縦縞が目に入った。
その途端、様子がおかしくなって、彼女を帰してしまった。
次の日、コンスタンツの患者が、緊急手術を受けた。
その時に立ち会ったエドワーズは、手術室で発作を起こし、倒れてしまう。
エドワーズをベッドに寝かして、コンスタンツは介抱しながら書類に目を通した。
彼女は、サインの筆跡が違うことに気付く。
目が醒めたエドワーズに問いただすと、彼は記憶を失っていることが判明した。
彼は自分が誰かも分からず、また、エドワーズ医師を殺したと信じ込んでいた。
翌日、彼はこっそりニューヨークに去った。
静かな恐怖を感じる作品だ。