19世紀、ロンドン。
中国から来たラウ・シンは、銀行を襲って仏像を手に入れた。
それは、故郷の村から盗まれた物で、彼は取り返したのだった。
大勢の警官に追われたラウは、とある家の木に登ってやり過ごした。
その家の庭では、発明家のフィアリス・フォッグが、執事を使って発明品を試そうとしていた。
それがあまりに危険なので、執事は、愛想を尽かして出ていってしまう。
そこに、木の枝か折れて、ラウが落下した。
ラウは、パスパルトゥと名乗り、フィアリスの執事となった。
王立アカデミー長官のケルヴィン卿は、仏像が盗まれたことに激怒していた。
それは中国人の女将軍ファンが、武器供与と引き替えに、中国の村から奪ってきたものだった。
ある日。
フィアリスはパスパルトゥを伴って、王立アカデミーの会合に出席した。
そこで、ケルヴィン卿の挑発に乗ったフィァリスは、八十日間で世界を一周する賭をすることになった。
2人は、早速ロンドンを出発する。
賭に負けたくないケルヴィン卿は、様々な妨害工作をする。
2人はパリで、画家志望のモニカという若い女性に出会った。
パリを出たい彼女は、2人について旅をする。
トルコで、モニカはハビ王子に惚れられてしまった。
この作品は、ジュール・ベルヌ原作「八十日間世界一周」 を映画化したものだ。
1956年に製作されたものを、リメイクした。
CGも取り入れ、美しく仕上がっている。
ジャッキー・チェンのアクションは、いつものように激しくコミカルだ。
ただ、アクションシーンが少なく、とても残念である。
アーノルド・シュワルツェネッガーや、サモ・ハン・キン・ポもカメオ出演している。
ジャッキー・チェンの映画なのだから、彼のアクションを、もっと観たかった。
欲求不満の残る作品だ。