アメリカの映画である。
ニューヨーク市警のサムは、パトカーごと海に突き落とされた。
彼の葬儀が行われた。
サムは、病院で目を覚ました。
彼は政府機関により死を偽装され、新しい顔と指紋、そしてレモ・ウィリアムズという名を与えられた。
レモは、エージェント・マクレリーに連れられて、ボスのハロルド・スミスに面会した。
この組織は大統領直属で、法律の手が届かない巨悪を抹殺する使命が、与えられている。
レモは納得いかないまま、暗殺の仕事が与えられた。
彼がマクレリーに指示されて建物に乗り込むと、老人が一人いた。
その老人がターゲットだと分かると、レモは、銃を撃った。
しかし、何発撃っても、老人は弾を躱す。
老人に拳銃を奪われたレモは、殴りかかった。
しかし、弄ばれただけに終わる。
マクレリーが入ってきた。
これは、試験だった。
レモは、この老人チェンから、朝鮮の古武道「シナンジュ」 を学ぶことになった。
軍事産業で巨万の富を得ているジョージ・グローブは、軍事衛星「ハープ」 で、アメリカの防衛システム開発を独占しようとしていた。
そんな折、グローブ社製の銃が爆発して、訓練中の兵士が死亡した。
陸軍のフレミング少佐が、グローブの銃が粗悪品だとして、告発しようとする。
レモは、偶然フレミング少佐と接触しているところを、グローブ社のスパイに盗撮された。
ジョージ・グローブは、レモを殺すよう指令を出した。
B級映画である。
師匠に打ちのめされた主人公が、訓練を積んで強くなっていくのは、シーンそのものがジャッキー・チェンの映画の真似だ。
アクション中にコミカルな場面を挿入するのも、ジャッキー作品の真似だ。
しかし、いずれも、レベルが数段落ちる。
映画製作を目指している人は、このような駄作を観ることで、多くのことが学べるだろう。