フランス、チェコ合作のアニメーション映画である。
惑星イガム。
青い肌で赤い目の人間型生物「ドラーク族」 が、高度な文明を築いていた。
イガムには、もう1種類の人間型生物「オム族」 がいる。
こちらは、ドラーク族よりも遥かに小さく、文明が無い。
ドラーク族にとってオム族はペットであり、また、直ぐに繁殖するので、駆除の対象でもある。
ある日、ドラークの子供たちが、オムの母子を弄んでいた。
県知事シンとその娘ティバが通りかかった時、母オムが死んで、赤ちゃんオムが取り残されていた。
ティバは、この赤ちゃんを「テール」 と名付けて、飼い始めた。
テールには、逃げないように首輪が付けられた。
ドラークの1週間は、オムの1年に相当する。
テールは、すくすく成長した。
ティバは、レシーバーを頭に付けて学習する。
これは、知識を直接、脳に叩き込むものだ。
成長したテールも、それを使って学ぶようになった。
大人のドラークは、1日の大半を瞑想に費やす。
瞑想中、彼らの意識体は赤い球体に包まれて、上空へ飛んでいく。
年頃になったティバが初めての瞑想に入った時、テールは学習用のレシーバーを持って逃げだした。
この作品で、ドラークは気味の悪い異星人、オムは人間そのものとして描かれている。
我々が虫けらを簡単に殺すように、ドラークはオムを簡単に殺す。
オムを餌にする動物もいる。
それらの描写は、とてもシュールだ。