平野紫燿、橋下環奈主演、日本の映画である。
名門高校・秀知院学園の白銀御行は、頭脳明晰でルックスも良く、一年生で生徒会長になった。
副会長は四宮財閥の娘、四宮かぐやだ。
こちらは、芸術も武術もこなし、成績は学年2位、ルックスもいい。
生徒の間では、2人は付き合っているのではないかとの噂だ。
ところが、2人ともプライドが高い。
「恋愛は、告白した方が負け」 と、信じ込んでいる。
そう思いつつ、互いに意識していて、「いかにして相手に告らせるか」 を考えるようになっていた。
ある日、生徒会書記の藤原千花が、ラブストーリー映画のチケットを2枚持って来た。
観に行けない千花は、チケットを2人に渡す。
しかしこれは、かぐやが、御行に誘わせるために仕込んだものだった。
かぐやは、ババ抜きを使って御行に誘わせる作戦に出たが、相手も強者。
結局、1枚ずつ手にして、観たければ勝手に行くことになった。
休日。
使用人たちの活躍で、かぐやは御行に映画館で「ばったり」 会うことに成功した。
ところが、映画館が初めてのかぐやは、入場券の仕組みを知らなかった。
それで、初めてのデートは失敗に終わった。
別の日、生徒会室にかぐやが一人でいると千花が入ってきて、犬のちんちんの話をし始めた。
千花は、犬の芸の話をしているのだが、かぐやは別の意味に取って笑い出す。
それを面白がった千花は、「ちんちん」 を連発した。
そこに御行が入ってきて、あらぬ誤解が生まれた。
原作のマンガも、アニメも面白かったので、実写版にも期待した。
主役の2人は良かった。
ただ、脇役で笑いを取りに行くのは、よろしくない。
必要のないものだ。
主人公2人が、互いに相手の言動を誤解して妄想してしまうことが、この作品の面白さである。
監督は、それが解っていないのか。