吉永小百合、渡哲也主演、日本の映画である。
戦後20年経った広島。
印刷工場に勤める青年・三原幸雄は、バイクを運転中に女性を撥ねそうになった。
幸い、相手に怪我はなかったが、彼女が持っていたレコードを割ってしまった。
翌日、幸雄は同僚の藤井から金を借りて、彼女に無理やり手渡した。
彼女の名前は松井和江。
偶然、藤井と、和江の同僚・ふみ子が恋人同士だった。
事情を知った藤井とふみ子は、互いに相手が自分の恋人だと嘘をついて、もう一度、会う機会を作ってやった。
再会した幸雄と和江は、ぎくしゃくしたものの、すぐに打ち解けた。
そして2人は、惹かれあっていく。
ただ、和江は幸雄の言動が理解できず、振り回されることが何度かあった。
2人は、結婚を意識するようになった。
しかし幸雄は、幼い頃に被爆していた。
かつて再生不良性貧血になり、回復した過去がある。
両親は原爆の犠牲になっていた。
親代わりであり、職場の上司でもある岩井は、幸雄の病気が再発することを恐れていた。
そして、その恐れが現実のものとなった。
1966年の作品である。
吉永小百合も渡哲也も、若い。
ストーリー展開が読めるので、2人のファンでない人には、退屈だろう。