アメリカの映画である。
看守のハンク・グロトウスキーは、一人息子のソニーと共に、黒人死刑囚ローレンスの死刑を執行した。
若いソニーは、嘔吐して倒れてしまい、ハンクは怒鳴りつけた。
黒人差別主義者のハンクは、黒人を死刑に処すことなど、何とも思っていない。
家に帰ってもハンクは、ソニーの不甲斐なさを責めた。
ソニーは、自分は愛されていないのだと言って、ピストル自殺してしまう。
ハンクは、仕事を辞めた。
ある日の夜、ローレンスの妻レティシアと歩いていた息子のタイレルが、車に撥ねられた。
そこに、ハンクが車で通りかかる。
レティシアは、ハンクに、病院に連れて行ってくれと懇願した。
黒人差別意識の強いハンクだったが、2人を病院まで連れて行った。
タイレルは、助からなかった。
傷心のレティシアを、ハンクは自宅まで送り届けた。
数日後、2人はダイナーで会った。
彼女を家まで送る道すがら、ハンクは、自分も一人息子を亡くしたことを話し、彼女の家で一夜を共にした。
ハンクは、レティシアが自分が死刑を執行したローレンスの妻であることを、知る。
しかし、そのことを打ち明けることは、出来なかった。
とても、重い内容の作品だ。
ラストシーンは、いろいろな解釈が出来るだろう。
観る人に考えさせるという意図が、監督にあったのか。