アメリカの映画である。
1984年のロサンゼルスオリンピック、レスリング金メダリストのマーク・シュルツは、孤独だった。
同じく金メダリストの兄デイヴは、人望があり、結婚して子供が2人いる。
マークは、次の世界選手権に向けて練習を開始した。
デイヴがコーチをしているが、マークの精神は不安定だった。
ある日、デュポン財閥の御曹司ジョン・デュポンから、マークに誘いがあった。
ジョンは、レスリングの練習場を作り、選手を集めていたのだ。
彼は、レスリングコーチとしても、名を馳せるという望みを持っていた。
マークは、破格の待遇に満足して受け入れたが、デイヴは、今の生活を変えたくないとして、拒否した。
「フォックスキャッチャー」 で、ジョンのチームは、練習を開始した。
マークはジョンのお気に入りであり、また、マークはジョンを信奉する。
ジョンは、デイヴを引き入れられないことに、苛立ちを覚える。
その苛立ちから、練習場でピストルを発砲した。
この作品は、実話に基づいている。
兄に対するコンプレックスがあるマークは、笑顔が無く、暗い。
ジョンは、統合失調症を患っていたと言われている。
この作品は、全体に雰囲気が暗く、不安感であふれている。