ディズニーのアニメーション映画である。
1000年前、女神テ・フイテイの「心」 が、半神マウイに盗まれた。
さらにマウイは悪魔テ・カアに襲われて、盗んできた「心」 と魔術の「釣り針」 を海に落としてしまった。
やがて世界は闇に飲み込まれてしまう。
だからそれまでに、海に選ばれた者が「心」 を返しに行くのだ。
というような伝説を、おばあさんは子供達に話していた。
南の楽園モトゥヌイ島。
村長 ( むらおさ ) の幼い娘モアナは、よちよち歩きで浜辺に行った。
生まれたばかりのウミガメを海に入れてやると、海面が盛り上がり、モアナに触れた。
モアナは、海に選ばれたのだった。
数年後、モアナは16歳になった。
父の後を引き継いで、次の村長になる予定だ。
ある日、椰子の実が病気になり、さらに、魚が捕れなくなった。
モアナは掟を破り、珊瑚礁を越えて外洋へ出る。
しかし、内海用の小さなカヌーでは波を越えることができなく、転覆。
やっとの思いで島に戻ったモアナは、父に酷く叱られた。
モアナが海に選ばれた者だと知っている祖母は、モアナを洞窟に連れて行く。
そこには、かつて先祖がこの島に来たときに乗っていた大きな船が、沢山隠されていた。
やがて祖母は、病に倒れる。
駆けつけたモアナに、祖母は「心」 を入れたペンダントを託し、「行きなさい」 と告げる。
モアナは、先祖の船に乗って、再び珊瑚礁を越えた。
最初に向かうのは、半神マウイの島だ。
綿密に練られた緻密なシナリオで、突っ込みどころが全く無い。
ただ、困難に遭っても、あっさり解決してしまうので、少々物足りない。